鈴木立哉

【第6回】チャーリーの金融英語「ブラック・スワン」

(執筆 12月30日。なお引用文中の下線および太字は鈴木) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機が始まってぼちぼち1年。金融翻訳者として最も大変だったのは2月12日(水)にNYダウが、1週間後の2月19日(水)にS&P500種株価指数とナスダック総合指数が史上最高値を記録した後、感染拡大の恐怖とともに「リーマンショック以来」「ITバブル以来」「ブラックマンデー以来」「大...

【JITF2020】鈴木立哉「『コロナショック』と金融翻訳」

鈴木立哉(すずき・たつや) 金融翻訳者。大卒後、野村證券勤務などを経て2002年に独立。現在は主にマクロ経済や金融分野のレポートなどの英日翻訳を中心に手がける。訳書に『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(英治出版)、『ビッグミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ』(日経BP)、『FUZZY-TECHIE(ファジー・テッキー) イノベーションを生み出す最...

【第5回】チャーリーの金融英語「何でもやる」

本年4月27日付日本経済新聞に次のような記事が掲載された。 新型コロナウイルスの感染拡大による経済の急速な悪化に対応するため、日銀は27日、追加の金融緩和策を決めた。国債を制限なく購入する姿勢を強調し、金利上昇圧力を抑える。社債などの買い入れ枠を3倍近くに増やし、企業の資金繰りを支援する。米欧の中央銀行はさらに踏み込んだ政策を打ち出しており、日銀も対策の遅れが許されない長期戦が続く。 ...

【第4回】チャーリーの金融英語「『スラック』から考える失業率 (その3)」

金融翻訳者のチャーリーこと鈴木立哉さんが、様々な金融用語の背景を紹介し、翻訳者としてどのような思考過程で訳語を考えたのかを解説する連載(不定期)の第4回です。プロの思考法をお楽しみください! ※前回までの記事はこちらからご覧ください。 第2回 「スラック」から考える失業率(その1) 第3回 「スラック」から考える失業率(その2) スラック3―働いていない人々をすべて含めて考...

【第3回】チャーリーの金融英語「『スラック』から考える失業率 (その2)」

金融翻訳者のチャーリーこと鈴木立哉さんが、様々な金融用語の背景を紹介し、翻訳者としてどのような思考過程で訳語を考えたのかを解説する連載(不定期)の第3回です。プロの思考法をお楽しみください! 前回はイエレン前FRB議長のスピーチを取り上げたが、「スラック」に入らない「失業者」や「失業者」に入らない「スラック」など、直感に訴えやすい事例が並列的に紹介されているものの、それぞれの段落で語...

【第2回】チャーリーの金融英語「『スラック』から考える失業率 (その1)」

金融翻訳者のチャーリーこと鈴木立哉さんが、様々な金融用語の背景を紹介し、翻訳者としてどのような思考過程で訳語を考えたのかを解説する連載(不定期)の第2回です。プロの思考法をお楽しみください! 労働市場の「スラック(Slack)」は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン前議長が2017年3月の講演で詳しく説明し、FRBはその後のFOMC声明や議事録でも何度も取り上げたので、読んだり...

【第1回】チャーリーの金融英語「MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?」

金融翻訳者のチャーリーこと鈴木立哉さんが、様々な金融用語の背景を紹介し、翻訳者としてどのような思考過程で訳語を考えたのかを解説する新連載(不定期)です。プロの思考法をお楽しみください! 次に紹介するのは、3月の金融政策決定会合後に開かれた黒田日銀総裁の記者会見(3月15日)の一部である。 *** (問)総裁ご存知のように、MMT(Modern Monetary Theory)とい...

【5/13】鈴木立哉「経済英語の読み方」

経済英語の読み方 経済ニュースでは、「織り込む」、「手仕舞う」、「アクティブ運用/パッシブ運用」、「レバレッジ」など、通訳者・翻訳者であれば誰でもわかっていると思いがちな用語や表現が頻出しますが、はたして私たちは本当にわかっているのでしょうか?実は理解がズレている可能性はないでしょうか?本講演では金融翻訳を専門とする鈴木氏が、『金融英語の基礎と応用』の内容を土台に、自身が実際に訳した文章などの解...