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【第10回】翻訳・通訳会社のクレーム処理「他力翻訳」

翻訳・通訳会社は、翻訳者・通訳者には見えない舞台裏で様々なクレーム処理を行っています。本連載は目的は、その一部を紹介することで、翻訳・通訳会社が日々取り組む業務に関して理解を深めてもらうことです。執筆は現役の翻訳・通訳会社コーディネーター。登場人物はすべて仮名です。  今年も上半期が終わり、いよいよ下半期が始まろうとしておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。月日というものは、...

保護中: 【第15回】通翻訳者が知るべきBrexit「Disunited Kingdom」

【会員限定コンテンツ】 今回は、Brexitの経緯や背景を振り返る連載の区切りとして、UKにとってBrexitとは何なのか、UK国民はBrexitによって何を求めているのかを考えてみたい。 2016年6月23日の国民投票の結果EU離脱が決まった後、メディアでは"the nation has spoken"、"the nation has voted to leave"といった言葉が繰...

【第5回】チャーリーの金融英語「何でもやる」

本年4月27日付日本経済新聞に次のような記事が掲載された。 新型コロナウイルスの感染拡大による経済の急速な悪化に対応するため、日銀は27日、追加の金融緩和策を決めた。国債を制限なく購入する姿勢を強調し、金利上昇圧力を抑える。社債などの買い入れ枠を3倍近くに増やし、企業の資金繰りを支援する。米欧の中央銀行はさらに踏み込んだ政策を打ち出しており、日銀も対策の遅れが許されない長期戦が続く。 ...

【第2回】はじめてのサイバーセキュリティ「敵を知ろう」

こんにちは。緊急事態宣言で自宅に引きこもっているうちに、季節はいつの間にか初夏になりました。 第1回では、「なぜ今サイバーセキュリティなのか」と題して導入をしました。要約すると、官民問わずさまざまな組織がサイバー攻撃の脅威にさらされているということでした。またそれに対応する形でサイバーセキュリティ関連製品・サービスが主に外資系企業によって提供されており、通訳にも一定のニーズがあるということ...

保護中: 【第4回】トップの通訳「外国人エグゼクティブのタウンホールミーティング」

皆さん、こんにちは。日本はすっかり梅雨ですね。雨の日は、自宅から入れるオンライン会議もいいものかもしれません。窓の外の雨音を聴きながら、内向く意識で集中力を高めることもできそうです。 通訳の場が、今のところ現場から遠隔に移行する流れの中、仕事の時間帯も、一部日本の日中ではない時間に移っているようです。時差のため、アメリカとの会議は日本の早朝、ヨーロッパとの会議は夜といった具合です。一方で、...

【第3回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「上手にググるには? 情報検索の精度を上げる方法 その1」

皆様お元気でお過ごしでしょうか。 外出禁止令の発令からなんとなんと3か月。みんな髪はボサボサだけどやればできる! SNSを見ていると多くの人が自然回帰(?)して、花が咲いたとか鹿を見かけたとか自然ネタの投稿が増えている気がします。猫の額の我が家の庭にも小鳥が巣を作り、ヒナが孵って巣立っていくのを観察したり、廃棄寸前のジャガイモを植えてその育ちっぷりに驚いたり。映画館にもイベントにも買...

保護中: 【最終回】大手を振って中道を行く−できない私の通訳雑談「大学院でサバイバル!の巻④」

【会員限定コンテンツ】 毎回前書きばかりが長くなるコラムも今回でいよいよ最終回となりました。このコラムを書いている6月初旬、緊急事態宣言は解除され、世間ではやれ「ポストコロナ」だとか、やれ「ウィズコロナ」だとか、巷では語呂の良いカタカナ英語が飛び交い、明るい気持ちになっていいのかなと思えば、「Tokyoアラート」なんていうものが登場して、やはり緊張を続けるべきなのか、もはや訳のわからないこ...

保護中: 【第8回】通訳ブースは宝の山「温泉『庭の湯』へのオマージュ」

【会員限定コンテンツ】 温泉が好きだ。都内にも日帰り温泉を楽しめるところがいくつかある。なかでも、豊島園の「庭の湯」がお気に入りである。それには理由があって、通訳の仕事でご縁があって、行くようになった。 2003年に開業した豊島園の「庭の湯」は当初、近隣の高齢者をターゲットとしていた。開業前には当然のことながら、市場調査をし、想定される利用客の需要や好みなどを数値ではじき出し、その上で価格設定...

保護中: 【第21回】放送通訳の世界「負担無き放送通訳をめざして」

【会員限定コンテンツ】 私が普段シフトで入っているCNNでは、通訳者が一人でブースに入ります。通常の会議通訳であれば二人一組となり、パートナーがサポートに回りますよね。けれどもニュース現場では一人体制なのです。CNNの場合、30分を一人が担当し、時間になるとパートナー通訳者が控室からそっとブースに入ってきます。そこでお互いに目配せをしながら挙手をして引き継ぐという形をとっています。たったひ...

保護中: 【第3回】カイシャの中身「人事制度の通訳(1)」

【会員限定コンテンツ】 みなさんこんにちは。コロナウイルス感染の新症例数減少の知らせを聞きながら書いています。この記事が公開されるときの世の中はどうなっているのでしょうか。連載第3回は人事制度の通訳をするときに思わぬつまづきを招きかねない国ごとの違いをお伝えしていきます。 この連載を担当するにあたって人事労務の情報を集めると以前の知識が役立つ一方、変化も確実にあったことがわかります。...

【第9回】翻訳・通訳会社のクレーム処理「遠隔通訳のクレームⅡ」

翻訳・通訳会社は、翻訳者・通訳者には見えない舞台裏で様々なクレーム処理を行っています。本連載は目的は、その一部を紹介することで、翻訳・通訳会社が日々取り組む業務に関して理解を深めてもらうことです。執筆は現役の翻訳・通訳会社コーディネーター。登場人物はすべて仮名です。 コロナも緊急事態宣言解除となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。  さて、経済活動は再開されましたが、まだま...

保護中: 【第3回】トップの通訳「外国人エグゼクティブの日本企業訪問―実践編」

皆さん、いかがお過ごしですか。最近、私は自宅にデュアルディスプレイを導入しました。世界的なステイホームによって、自宅からアクセスできるウェビナーやオンラインシンポジウムなどが増えています。デュアルディスプレイにしたことで、仕事だけでなく、ウェビナーなどを受けている際も、検索をしてメモを打ち込んで…といった同時作業がとても快適になりました。One NoteやNotabilityなどのアプリ活用で、ペ...

【第24回】通訳者・翻訳者の子育て「“心のバリアフリー”と自立心を意識して」

(通訳者・大学講師 山崎美保) 下の娘が今春、やっと大学一年生になり、子育てもひと段落でしょうか。振り返ると、自分なりに一生懸命に育児をしたという自負はあります。こう書くと、子どもたちに小さい頃から英語を教えて、いわゆる英才教育を施した、と思われるかもしれませんが、まったく違います。結婚、出産を機に仕事を辞め、時間があったので、育児書を読んだり、先輩ママの話を聞いたり、いわゆる理想の母親像に近づ...

【第1回】はじめてのサイバーセキュリティ「なぜ今サイバーセキュリティなのか?」

はじめに はじめまして。JACI認定英日会議通訳者の山本みどりと申します。 2009年よりフリーランスとして稼働しています。2014年ごろを境に、サイバーセキュリティ関連の案件を多く請けるようになりました。 2020年4月22日に遠隔セミナーにて「はじめてのサイバーセキュリティ」講座の講師を務める機会をいただきました。その流れで「ついでに連載も書いてみない?」という理事の甘いささやき...

保護中: 【第25回】製薬業界の通訳「統計解析の通訳」

【会員限定コンテンツ】 臨床試験を行った結果、その薬剤に効果があったかどうか等を判断する要が統計解析(statistical analysis、biostatistics[生物統計学;biostat, BSと略すことも])の作業です。第25回の今回はその統計解析の作業を見てみましょう。 始めに、全体像の把握のため、統計解析とその前後のステップを確認したいと思います。ご存じのように、臨床...

保護中: 【第14回】通翻訳者が知るべきBrexit「政党政治の破綻」

【会員限定コンテンツ】 に国会で行われた「意味ある投票(meaningful vote)」で、メイがEUとの交渉で合意した離脱協定が投票にかけられ、賛成202票、反対432票という大差で否決された。政府が230票差で敗れるという前例のない大敗北を喫したのは、与党保守党から多数の造反議員が出たためだった。保守党議員のうち196人が政府案に賛成したのに対し、反対は118人。議員団の1/3を超える...

第3回JACI特別功労賞 受賞者コメント

名誉ある特別功労賞の受賞にちなみ心よりお礼申し上げます。 ロシア語通訳協会は本年8月30日に創立40周年となり、かつ本年は夭逝された米原万里さんの生誕70年の節目。私と万里ちゃんの特別功労賞の同時授与の決定を下された貴協会の皆様に心より感謝申し上げます。あらためて万里ちゃんのことを想起する機会を頂いて本当に感激です。(以下、字数節約のため「電報文体」にさせていただきます。) ・...

【第11回】通訳翻訳研究の世界~通訳研究編~通訳にとって文脈とは―耳だけではダメ!

前回(2019 年秋号)、通訳を支える言葉の理解には二重の推論が関わり、推論には言語情報のほかに文脈が使われるという話をしました。では、文脈とは具体的に何を指すのでしょうか。今回は、「通訳者の使う情報は耳で聞く言葉だけではない」というお話です。 そもそも文脈とは? 前回、関連性理論(*1)の立場から、言葉の解釈には二重の推論が関わるという話をしました。今回は、その続きで、関連性理論にお...

【第2回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「YouTube をもっと快適に使う方法」

皆様お元気でお過ごしでしょうか。 カリフォルニアでは外出禁止令が出てから2か月経ちました。緊急事態が宣言された3月半ばの日、既に通訳案件が軒並みキャンセルになっていた私は某企業で久しぶりにエンジニアの仕事をしていました。お昼ごろに翌日からの外出禁止令が発令。オフィスに来ることも禁止となり17時には駐車場も閉鎖すると言われ、オフィスにまだ出社していた人たちはリモート勤務体制を整えるべくバタバタ...

【第2回】カイシャの中身「人事労務」

みなさんこんにちは。先行きが見えづらい状況の中、時間の使い方を決めるのも簡単ではないですね。私もいろいろ考えてみるのですが、なかなか思うように進みません。一日の終わりに手ごたえを感じることがあまりなくて「これではアブナイ」と思うのですが……。JACIのオンラインコンテンツ担当者の「それなら早く書け」という声を想像してがんばります。 *** 「カイシャの中身」第2回は人事・労務です。以前の勤務先...

【第2回】トップの通訳「外国人エグゼクティブの日本企業訪問―準備編」

皆さん、こんにちは。当初は非日常と思われた巣ごもり生活が、だんだんと日常化し、昨秋の繁忙期からは想像できない毎日となりました。いつでも戻れるように体力維持!と思い、時々思い出したように筋トレをしています。先日、RSIプラットフォームを使った同時通訳にも挑戦しました。図らずも時間ができたこの時期、私たちの業種にテクノロジーがどのように入り込んでいくのかを見据え、仕事の進め方も柔軟に変えていきたいなと...

保護中: 【第10回】大手を振って中道を行く−できない私の通訳雑談「大学院でサバイバル!の巻③」

【会員限定コンテンツ】 オーストラリアの大学院に入り「忍耐の理論」、そして「苦痛のスピーチ」の授業(こちらから)、今回は速読の授業についてです。今回は前回の続きからお送りします。 *** もう一つ印象に残っている授業は速読の授業です。この授業ではひたすら毎週本を読まされました。読む本は何を選んでもいいのですが、宿題として毎週読まなければならないページ数は増えて行きます。授業ではまず、「単...

保護中: 【第9回】大手を振って中道を行く−できない私の通訳雑談「大学院でサバイバル!の巻②」

【会員限定コンテンツ】 新型コロナウイルス 、ますます大変な状況になっています。 実は先日、母と娘と共同で東京に小さな1LDKのマンションを買いました。その引き渡しが4月末にあり、当日は司法書士の前で諸々の書類に署名をしなければなりません。先月オーストラリアでこのコラムを書いていた時は、世界の中心から遠く離れたオーストラリアにコロナの影響はありませんでした。まだ夏の余韻があり、暖かい日...

【第6回】駆け出しのころ「30年かけて夢に近づく」

「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** いつから通訳に憧れたのかなと振り返ると、中学時代に遡ります。ピアニストを夢見た時期もありましたが、高校進学の際に断念。というのも、三重県のド田舎に住んでいたため、志望校に通学するには片道2時間もかかりピ...

【第12回】通訳なんでも質問箱「 不利な契約条件は交渉するべきか」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、対照的な背景を持つ協会理事の岩瀬和美と関根マイク(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 Q.エージェントに登録する際、業務委託契約書に署名することを求められるのですが、フリーランス・個人事業主は立場が弱く、不利な...

保護中: 【第24回】製薬業界の通訳「臨床薬理の通訳Ⅱ」

【会員限定コンテンツ】 第24回の今回は、前回に引き続き臨床薬理(clinical pharmacology)に取り組んでみたいと思います。 前回触れたように、薬物が作用部位(site)に達して効果(efficacy)を発現(express)するためには、全身循環血(systemic circulating[circulatory] blood)中に到達することが前提です。薬理作用(p...

保護中: 【第13回】通翻訳者が知るべきBrexit「Backstop」

【会員限定コンテンツ】 2017年6月9日の朝、悪夢のような総選挙結果を受けて、テリーザ・メイ首相は官邸の前に立ちスピーチを行った。やらなくてもよい抜き打ち選挙をやって有権者の支持を失い過半数割れを引き起こしたリーダーの選挙後スピーチである。当然辞任の発表だろうというのが大方の予想だった。しかし、メイはまるで何事もなかったかのように、「10日後に始まるBrexit交渉を率い、離脱を実現する」...

保護中: 【第3回】あの通訳研究って、実際どうなの?「Powerful Style, Powerless Style ― 言語とジェンダーの関係について」

【会員限定コンテンツ】 皆さん、ご無沙汰しております。年初から報道されていたコロナウイルスがあっという間に猛威を振るう状況となり、晴れやかな気持ちになれない日々が続いています。緊急事態宣言も発出され、日常生活も自由が利かなくなっている方もいらっしゃるかと思います。本来なら桜を愛で、なんとなくウキウキした気分になったはずですが今年はそんなわけにもいきません。いわゆる「巣ごもり」状態の方々も多い...

保護中: 【第20回】放送通訳の世界「使命感について考える」

【会員限定コンテンツ】 「イギリスで働きたい」との思い一筋で、放送通訳の経験が全くないままBBCの仕事を始めました。1998年6月のことです。通訳業務そのものにはある程度携わっていたとは言え、テレビ局の社会科見学すらしたこともなかったのです。「採用されたのは運が良かったから」としか言いようがありません。あれから20年以上が経ちます。今では放送通訳以外は考えられないほど、こよなく愛している仕事...

【第5回】駆け出しのころ「変わり種の通訳者」

「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** 「この人、カッコイイ! 俺もこの人みたいにペラペラ喋りたい!」当時12歳の少年はテレビに映るその人を見て、通訳という仕事を知り、通訳者になることを決意しました。そこに映っていたのは、ある有名なハリウッド...