9月 2022

【第5回】探査工学から見た地球と宇宙「カーボンニュートラルについて(4) 」

地熱発電について 前回のコラムで二酸化炭素地中貯留(CCS)のことを書かせていただきました。今回紹介する地熱発電も、地球を利用してCO2の削減に貢献できるエネルギーです。 地球の内部はとても熱く、日本では火山地帯でない普通の場所でも1000m掘削すれば温度は45度くらいになります。当然地球の中心部(核と呼ばれる場所)はさらに熱く、5000度を超えると考えられています。その熱は大きなエ...

保護中: 【第21回】翻訳家ありのまま「『暇があったら翻訳お願いできませんか』って言われても…」

2年間の大学院生活を終えて帰国する際、私は“ちょっとした有名人”になった気分に浸っていた。今から思えば、まったくの錯覚なのだが、当時の私が錯覚するのも無理はなかった。というのもシェフィールド大学のエッセーコンテストに4期連続で入賞したり、在英邦人向けの日本語新聞2紙からコラム連載を依頼されたり、留学体験記を出版するとイギリスの新聞にバカでかい顔写真付きで紹介されたり、その流れでBBCラジオに出演...

【第13回】通訳なんでも質問箱「 準備はどうしてる?」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、理事の岩瀬和美と関根マイク(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 Q.仕事を受ける〜実際に対応するまでの準備過程について質問です。他の通訳者は案件対応に向けてどのように準備しているのかがすごく気になります。...

「国際会議デビュー!体験記~渡真利いつき」

1 願いは叶う 「いつか国際会議で同時通訳したい」と思うようになったのは、コロナ禍で通訳スキルを磨きたいとオンラインの通訳学校であるグリンズアカデミーで勉強を始めてからでした。それまでは、同時通訳者としての仕事が存在するのかさえ半信半疑でした。沖縄でよくある通訳関連の求人とは、米軍関連の契約事業がある企業で通訳・翻訳をしながらその周辺事務を担当する英文事務職がほとんどで、私もその仕事をして...

「国際会議デビュー!体験記~イングリッシュ 綾乃」

今回、金城初美さんの第5回JACI特別功労賞記念講演「法廷通訳という仕事~半世紀の経験から」で同時通訳デビューという、とても貴重な機会に恵まれましたので、デビューにあたっての経緯、準備から本番までの様子や学んだことを、私と同じように通訳を目指す方の参考になればと思い、こちらでご紹介したいと思います。 お誘いはいきなりやってきた バタバタした夏休みが、やっと、もうすぐで終わるかな、と思...

「国際会議デビュー!体験記~オルセン聖子」

東京で約10年間、外資系企業のコーディネーターとして経験を積み、約4年前に地元沖縄へ移住。その後県内の建築設計会社に就職し、社内通訳翻訳者として会議の逐次通訳や資料の翻訳などをしていました。関根マイクさんのコラムを拝見したことがきっかけで本格的に通訳の勉強を開始し、無我夢中で通訳関係の本を読みあさる毎日。そんな中「日本通訳フォーラム2019」が東京で開催されると知り、すぐに参加を決意しました。 ...

【最終回】ロンドン・メトロポリタン大学会議通訳修士コース編「新たな挑戦へ」

こんにちは!ロンドン・メトロポリタン大学会議通訳修士コース在学中の渡辺有紀です。 今年の夏、イギリスは例年に比べて、暑い日が続きました。でも9月に入り、秋風がひんやり冷たい毎日です。そんな中で先日、エリザベス女王陛下崩御のニュースが駆け巡り、突然のことに国全体が悲しみに包まれています。現在は粛々と国葬の準備が進められているようです。 修士論文 私の二年間におよぶ大学院生活も、修...

保護中: 【第39回】放送通訳の世界「何がヒントになる?」

【会員限定コンテンツ】 ニュースの同時通訳をしている際、何を頼りに私たち放送通訳者は通訳をしているのでしょうか?答えは、 「全部!!」 です。 会議通訳とは異なり、放送通訳現場では事前配布資料がありません。当日、テレビ局入りをして、目の前のテレビモニターで最新のニュースを観ながらネットで速報をチェックして備える。それが準備のベストメソッドと言えます。もちろん、普段...

【最終回】通訳・翻訳学習記-ミドルベリー国際大学院「MIISの、その先へ」

皆さん、こんにちは!丹羽つくもです。10回にわたって、ニック・コンチーさんとリレーを続けてきた、私たちの母校・ミドルベリー国際大学院(Middlebury Institute of International Studies at Monterey)についての連載も、今回で最終回となりました。 今回は、卒業後の進路の紹介をさせていただく投稿なのですが、まず始めにおことわりしておかなければい...

保護中: 【第20回】翻訳家ありのまま「イギリスでのハチャメチャなバイト体験」

前回、留学中に「翻訳以外にも通訳、日本語教師、日本語のナレーター、在英邦人向け新聞のコラム連載の仕事が入ってきた」と書いたため、私が語学力抜群の優秀な人材だと勘違いしたかたもおられると思うので、タネ明かしをしておこうと思う。 私が次々と仕事にありつけたのは、それだけ私が優秀だったというよりも、シェフィールド在住の日本人の数が限られていたからである。つまり、当時のシェフィールドには「日本人だ...

【第9回】チャーリーの金融英語 ‟Stagflation”

(執筆 2022年8月25日) 今年6月7日、世界銀行(The World Bank)は『世界経済見通し(GEP)2022年6月版』(June 2022 Global Economic Prospects)を発表した。そのプレスリリースのタイトルは、Stagflation Risk Rises Amid Sharp Slowdown in Growth(経済成長急減速の中高まるスタグフレ...

【第13回】翻訳・通訳会社のクレーム処理「With コロナ」

翻訳・通訳会社は、翻訳者・通訳者には見えない舞台裏で様々なクレーム処理を行っています。本連載は目的は、その一部を紹介することで、翻訳・通訳会社が日々取り組む業務に関して理解を深めてもらうことです。執筆は現役の翻訳・通訳会社コーディネーター。登場人物はすべて仮名です。 すっかりご無沙汰しております。 コロナと付き合い始めて2年半経ちましたが、未だに第6波だ、PCR検査の結果だと...

保護中: 【第5回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

父の研究-ウラン鉱探し  戦争に負け、長春郊外の疎開先から再び自宅に戻ってきて間もなく、わたしが庭で遊んでいた時だった。「お父さんのこれまでの研究はもう終りだ、研究はやめた」、父がまるで大人に向かって語るように真剣な面持ちでわたしに言った。その後、父の助手をしていたおじさんが、「お父さんの研究が成功していたら、日本は勝ったかもしれないのだけどね」とひと言漏らしたことが記憶にある。その意味は...

【第4回】手話通訳士への道「我が国(千葉県でも)初の手話奉仕員養成ー手話言語を学びはじめた私」

 千葉県ではじめての第1回手話奉仕員養成講座が開かれ、この講座に参加したことが手話通訳の担い手としての第1歩だったことは先に触れたとおりです。 手話奉仕員養成講座は、国(現厚労省)がはじめて手話言語を学ぶ場を事業化したものです。 事業名を見てわかるように手話通(・)訳者(・・)ではなく、手話奉仕員(・・・)の養成なので、通訳ボランティアの養成としてスタートしたものです。 この事...