4月 2023

保護中: 【第35回】翻訳家ありのまま「裁判所で決めた和解条項まで破るのかよ!」

自分の訳者名を表紙から外されて出された怒りは忘れ去ろうとしても忘れられるものではない。なにせこれは立派な犯罪なのだ。泣き寝入りしていていいという類いのものではないのだ。しかも話し合いがこじれにこじれたため、わざわざ裁判まで起こしたのだから、ちゃんと表紙を直してくれたか確認させてもらうぞ! (よし、秘書代行サービスに頼んでF舎のホームページから本を一冊注文してもらおう。そうすれば表紙を直した...

【JIF2023】須貝貴美「まだ実現していない夢を叶える、セルフコーチングのススメ」

須貝貴美(すがい たかみ) 米国NLP&コーチング研究所認定NLPプロフェッショナルコーチ、アナザーヒストリープロコーチ養成スクール修了、一般財団法人日本教育推進財団認定コミュニケーション認定トレーナー。 新人研修、営業研修、リーダー研修、チームビルディング、プロジェクトマネジメント、コールセンター教育、組織設計、メンター制度設計等に実績あり。 NLPの前提「失...

【JIF2023】藤村由紀子「自分の声をお金に換える?通訳者のための宅録入門」

藤村由紀子(ふじむら ゆきこ) バイリンガルアナウンサー。Voiceover Japan代表。早稲田大学政治経済学部卒業後、宮城テレビ放送アナウンサーに。局アナ時代はニュースや情報番組を担当。退社後は渡米し、ハリウッドスターへのインタビューのインターンを経験して帰国。その後NHK仙台のキャスターを経てバイリンガル司会者に。G7や世界経済フォーラムJapan Night、国連防災世界...

【JIF2023】ベリャコワ・エレーナ「日本におけるロシア語通訳者の状況」

ベリャコワ・エレーナ(小泉エレーナ) ロシア語会議通訳者・翻訳者。モスクワ大学附属アジア・アフリカ諸国大学(IAAS)日本文学研究科修士課程修了。住友商事、東京大学での勤務を経て、医学、環境をはじめ幅広い分野における国際会議、商談、査察等の通訳に従事。合同会社U&L代表社員。通訳案内士資格保持(ロシア語・英語)。ロシア語通訳協会会員。立教大学異文化コミュニケーション研究科博士課程後...

保護中: 【第12回】チャーリーの金融英語「生成AI(Generative AI)」(1/3)

【会員限定コンテンツ】 新興企業オープンAI(OpenAI)が「チャットGPT」(ChatGPT)を発表したのが昨年11月30日。以来わずか4カ月しかたっていないのだが、今や各種新聞、雑誌等のメディアにこの言葉を見ない日がないほど。 「チャットGPT」とは「オープンAIによって開発され、提供されている生成(generative)人工知能(AI)モデル」のことで、事前学習に基づいて入力...

保護中: 【第7回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「ブッシュ政権時代の日米同盟:黄金期から脅威認識の齟齬へ」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 第6回となる今回からは、2000年代以降の米国の各政権の日米同盟・日米関係...

保護中: 【第18回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

結婚 一人暮らしも夜間にゴキブリ包囲網に悩まされるなど、期待したほど楽ではなかった。侘しさがもたらす人恋しさもあって、1961年10月、わたしは本屋の上司であるかれと結婚した。当時はまだ共稼ぎは珍しく、かれは新しい中国に目覚め中国語を志したものの、「男子たるもの女房一人も食わせられないのはみっともない」と考えていたのかどうか、わたしはかれの勧めで結婚するふた月ほど前に書店を辞めた。 ...

【第1回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「”There’s always a little bit of a sour note in every chord.”」

今から遥か昔、学生時代の私はジャーナリストの千葉敦子さんの本を読んで大いに感化され、「報道の仕事をしたい!」と思っていました。ただ、人生、そう計画通りには進まないもの。私自身、紆余曲折を経て放送通訳の世界に入ったのでした。 で、この放送通訳、私にとっては実にエキサイティング。何しろ最大の予習法は「新聞・ニュースをチェックすること」のみ。会議通訳であれば事前に資料を頂き、単語リストを作って臨...

【第22回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「海外ニュース、斜め上の楽しみ方」

あっという間に新年度となりましたね。ということは、2023年の残りは4分の3!ちなみに「年度」は英語でfiscal yearですが、私は通訳者デビュー当時、「年」と「年度」を混同していました。他にも「4分の3」(three quarters)などの分数が同時通訳現場で出てくると今でも緊張します。この仕事はとにかく勉強が永遠に続くのだとしみじみ思います。 さて、今回のライフハックスでは、日ご...

保護中: 【第6回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『イニシェリン島の精霊』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2022年は映画館で190本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第6回の作品は『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督...

保護中: 【第2回】安全保障と防衛の日英通訳「空の防衛 ―対領空侵犯とミサイル防衛」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、日本の安全保障政策や防衛体制をまとめながら、防衛関連の日英通訳をする上で知るべき用語などを紹介していきます。気球の領空侵犯、弾道ミサイルの発射など、空の安全保障にかかわるニュースが相次いでいます。今回は、領空侵犯やミサイルへの対応など、空の防衛に関する理解を深めながら、耳にすることの多い主要な防衛装備について触れていきます。 領空侵犯への対応 ...

【JIF2023】平山敦子「平山敦子のガジェット天国 THE TERPS ARE BACK IN TOWN!!! 〜ちょっぴり元に戻った世の中を快適に暮らし働くための最強アイテムたち〜」

平山敦子 英語の会議通訳者。かつて通訳雑誌のオンライン版にて同名の記事(「平山敦子のガジェット天国」)の連載をしていた。日々の仕事や生活を快適にしてくれるような機能性の高いアイテムを探すことに情熱を注いでいる。政治家、経営者、経済学者、建築家、アスリート、スーパーモデルの通訳など活動は多岐にわたり、その舞台も、同通ブースはもちろん、軍艦の操舵室から刑務所、ビッグベンの文字盤の裏側ま...

【JIF2023】中山桂「投資家目線の企業分析『任天堂』」

中山桂(なかやま かつら) フリーランス金融翻訳者。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メリルリンチ日本証券株式会社にて債券、株式、転換社債、クレジット、オルタナティブの営業として機関投資家を担当。2001年にソニー銀行株式会社に転じ、自己勘定ポートフォリオでクレジット債を中心とした運用業務に従事。2006年よりIR、会計、投資関連を中心に金融翻訳、IRコンサルティングに従事。CF...

保護中: 【第34回】翻訳家ありのまま「表紙、本当に直してくれたんかい」

悪夢を見た。思いっきり腹が立つ悪夢で、あまりにも腹が立ったため、その怒りでハッと目が覚めた。恐怖で目が覚めたことは過去に何回が経験あったが、怒りで目が覚めたのは人生初だ。 いったいどんな悪夢なのかといえば、私の著書として出るはずだった本が、出版当日に私の名前が表紙に載っていないことが判明するという悪夢である。表紙には誰の名前も載っていない。えっ、これって何なの? と思いながら裏表紙を開くと...

【第11回】手話通訳士への道「未熟な社会と未熟な私 Vol .2」

 前回は、適性試験の場での未熟な手話言語通訳者の川根を紹介しました。 今回も未熟な川根の紹介です。未熟な私の気づきの再確認といってもいいかもしれません。 前回、今回で、私の優れた通訳(?!)だけでは解決できないことがあり、解決のためには、みんなで、ろう者が困らない環境を作るために必要なことは何かを考え、共同して取り組む必要性について理解していただければ、目的達成です。 第4回で...

保護中: 【第17回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

夢は歌って踊って日中友好すること 踊りや歌に浮かれている時もあった。 「お店にあなたによく似た方がおられましたね。お兄さん?それともご親戚ですか?…」、訊かれたとたんにわたしはもう顔がポーっと熱くなった。 問いかけたのは、アジア舞踊とくにインド舞踊を中心とする榊原舞踊団を率いる榊原氏。わざわざ書店に訪ねてこられ、たまたまかれと顔を合わせたのだった。 わたしはその後数か月間...