寄稿記事, Page 2

保護中: 【第12回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2023年は映画館で180本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第12回の作品はマーティン・スコセッシ監督による実話を基にしたサ...

保護中: 【第16回】あの通訳研究って、実際どうなの?「等価性」

【会員限定コンテンツ】 ナイダの視点から通訳を考える 年が明けて、早くも1ヶ月が過ぎました。お正月くらいは明るい気持ちで穏やかな時間をと願ったにも関わらず、元日には能登半島地震が発生、お正月気分は一気に飛んでしまいました。さらに翌日2日には羽田空港で大きな事故が起き、心痛むことが続いた中での年明けとなりました。 世界では依然として戦争や紛争が続いており、日本国内でも落ち着かない...

保護中: 【第11回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「基本動詞の難しさ~keepを例として~」

【会員限定コンテンツ】  私と通訳の出会いは今からさかのぼる事はるか前。大学時代に「少し上級レベルの英語授業を」と履修したのが通訳講座でした。他学部でしたが当時社会学科に在籍していた私も履修単位として認められたのですね。当時はfree conversationを謳う英会話スクールが華やかなりし時代。でもそれでは物足りないため受講をしたところ、一気に魅了されました。とは言え、レベルがあまりに...

保護中: 【第31回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

遥かなるロシア―12日間の旅ー はじめに  「ソ連が崩壊しました!」、それは1991年12月25日、東京で開かれた社会科学関連のシンポジウムのときだった。突然、座長が討論の合間を縫って発言されたのだ。 「社会主義ソ連の崩壊?」、通訳ブースのなかのわたしは、まるで頭に一撃を食わされたようなショックを受けた。まさに青天の霹靂、その後しばらく様々な思いが錯綜して通訳に集中できなくなっ...

【第21回】手話通訳士への道「法令にみる手話通訳(士)のあり方と手話通訳士の危機的状態-その3」

 手話通訳事業の担い手である手話通訳士・者も税を財源とする事業を任っている点で公務員とその責任、役割は同じと考えられることを前回紹介しました。  今回は憲法に基づく法律から手話通訳(士・者)のあり方を考えてみることにします。  本題に入る前に、社会福祉事業とは何か少し深めてみましょう。社会福祉用語辞典では、「社会福祉を目的とする事業のうち、社会福祉法をはじめとする行政関与の仕組み(規...

保護中: 【第30回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

「せっかち」という職業病 キンモクセイの咲くころ、その甘い香りに花の存在を感知したまではよかったのだが、その後がせっかちすぎた。木犀(もくせい)、中国語なら“桂花”、そういえば「八月桂花香り…」という中国の歌があったけ。つまり私の思考回路は香りに始まり、中国の民謡のメロディーを思い浮かべたところで終了。だが時すでに遅く、キンモクセイの前を花も見ずに素通りしてしまっていたのだ。こうした職業病...

保護中: 【第10回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「~ 体のパーツは使える!~」

【会員限定コンテンツ】  2023年もあっという間に終わりましたね。これまで拙文「柴原早苗の通訳ライフハックス!」と「放送通訳の世界」をお読みくださったみなさま、前者は24回、後者は49回続けさせていただくことができました。これもひとえにアクセスしてくださったみなさまのお陰です。この場を借りて御礼申し上げます。本コラム「今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから」でも放送通訳現場で体験したことや...

保護中: 【第4回】薬事の通訳ー医療機器を中心に「新案件の勉強方法、通訳者とどう働くか」

【会員限定コンテンツ】  2024年はじめての原稿です。先月の原稿を書いているときは2024年のことなど、ましてやその始まりがこのようになるとは想像もしませんでした。  令和6年能登半島地震により被災された方々にお見舞いを申し上げます。仕事柄、大きい災害があると、被災地で医療的ケアが必要な方々やそのご家族のことを心配せずにいられません。原稿執筆時点では被災地へのアクセスが分断され、必...

【第3回】フランスとレイシズム「フランスとイスラエル–パレスチナ問題」

 みなさま、こんにちは。この連載はフランスにおけるレイシズムの問題を扱うものですが、今回は、事態の緊急性という事情もあり、現在起きているイスラエル–パレスチナ問題(あるいはパレスチナ人ジェノサイド)とフランスの状況についてコメントします。以下、本文です。 10月7日、パレスチナの武装組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃に対して、イスラエルはガザ空爆という形で応じ、いまやこれは3...

【第6回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「期末テスト、終わりました!」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は「2学期の授業とそれぞれの期末テスト」についてです。 あっという間に終わった2学期 9月1日に始まった新学期でしたが、あれよあれよと時間は過ぎ、12月21日に最後のレポートを提出してあっけなく終了となりました。...

保護中: 【第6回】こう訳すか、ああ訳すか、それが問題だ「ささっと読んで不自然さを感じたら…」

訳文を推敲するときは、訳し終わってからしばらく(原文が思い出せなくなるくらいの時間)放置した後で(原文と訳文を対比させることなく)訳文だけを読み返してみることをお勧めします。その理由は、訳してからあまり時間が経っていない場合は、頭の中に原文が残っているため、どうしても原文に引きずられた訳になりがちだからです。訳者は「原文がこうなっているからこのように訳しているのだ」と主張したがるでしょうが、原文...

保護中: 【第29回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

言葉の壁 わたしがエージェントから依頼される仕事は概ね中国大陸関連で、台湾はおよそ一、二割程度である。 1990年代に台北と東京で交互に開かれていた「アジアオープンフォーラム」では、何回か通訳を仰せつかった。台北での会議のときだった。昼休み大食堂で食事をしていると、隣の丸テーブルから若者の声が聞こえてきた。「ねえ、会議の通訳者はみんな大陸から来たんじゃないかしら?」「そう、そう、絶対...

【第20回】手話通訳士への道「法令にみる手話通訳(士)のあり方と手話通訳士の危機的状態-その2」

1.社会保険と税 前回、「みんなの負担」と言われている「税」を財源に働く公務員のあり方、仕事のやり方が人権保障にあることを紹介しました。 これまで触れてきたように、国民の必要を満たすために、みんなで負担し合う税の仕組みは憲法が描く社会をつくるための原資です。みんなで負担し合い、支え合う財源である税は、国会で決めた法に基づいて強制的に徴収されます。なぜ強制的に徴収できるのかについて、神...

【第11回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「通訳者の生成 AI 活用」

皆様お元気でお過ごしでしょうか。 今年はパンデミックで控えられていた出張が完全復活した感じもあり、私の周りの通訳者の方々も大忙しの様子でした。カンファレンスなどの特別な理由が無くても、妙に同じ日や同じ週に打診が集中する現象がありませんか? なぜその一日にこれほど多くの出張者が色々な場所でミーティングしたくなるのか…。自分が対応できず他の通訳者に聞いてみても皆さん予定で埋まっていて「その日の...

保護中: 【第6回】安全保障と防衛の日英通訳「日本の防衛組織―防衛省と自衛隊―」

【会員限定コンテンツ】 ちょうどこの記事を書き始めようと思った12月初旬の朝、偶然にも日本経済新聞で「日本版NSC発足10年」の見出しを見つけました。国家安全保障会議(NSC)は、国家安全保障に関する重要事項を審議する内閣の機関です。新たな防衛3文書も国家安全保障会議の審議を経て策定されました。今回は日本の安全保障と防衛を担う組織やしくみについて振り返りましょう。 国家安全保障会議 ...

保護中: 【第28回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

第三章 グローバル化の波間で リレーゲームの落とし穴 中国が国際化の波に乗って世界の表舞台で活躍するようになり、中国語通訳者もこれまでのように二国間、バイラテラルだけでは通用しなくなった。それに伴い中国語通訳者の道のりも険しくなった。 国連の世界遺産会議や環境開発会議などでは、いくつものブースが並び、もっとも多いときには10か国語でリレー同時通訳が行われたこともあった。たしかに...

保護中: 【最終回】放送通訳の世界「自己反省もセットで」

【会員限定コンテンツ】 本業の放送通訳・会議通訳の他に私は「指導」にも携わっています。通訳養成所と大学です。通訳者デビューを目指す人や語学力を高めたいという思いを抱く受講生の方々がいます。 指導というのは事前の準備がカギを握ります。これは通訳の仕事同様でしょう。授業の場合は教材がありますが、内容をしっかりと読みこなすのはもちろんのこと、文法や単語について解説できるようにせねばなりませ...

保護中: 【第11回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『ナイアド ~その決意は海を越える~』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2022年は映画館で190本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第11回の作品は実在するアメリカ人のマラソンスイマー、ダイアナ・...

【第3回】薬事の通訳ー医療機器を中心に「開発過程について」

医療機器はどのように作られるのでしょうか?医療機器は工業製品としての側面や、臨床現場のニーズをとらえ、なおかつ効果と安全性が検証されている必要があります。今回は、これらの壁を乗り越え、医療機器はどのように患者の手元に届くのかを考えます。 医療機器を開発するのは誰か まず、医療機器は誰が開発するのでしょうか?例外はありますが下記の場合が多いようです。臨床現場や病気の実情・課題を知る医療...

【第3回】匂いにまつわるなにやかや「匂い分類と表現」

こんにちは。匂いにまつわるなにやかや、第3回です。 この回がアップされる頃の気候が読めず書き出しに困っています。風邪など引いていませんか、紅葉は綺麗でしたか、栗原です。 第1回では匂いとは一体なんなのか、そして第2回ではヒトが匂いを感知する仕組みについて話しましたが、美しき香もその名を知らずして文にも書きがたしとはいと口惜し、ということで匂いを人に伝える時にどんな言葉を使うのか。とい...

保護中: 【第5回】こう訳すか、ああ訳すか、それが問題だ「訳文を「等価」の観点から見直す(4)」

今回はテキスト構成レベルおよび語用論レベルでの「等価」を考えてみましょう。 まずテキスト構成レベルでの「等価」に関してですが、日本語と外国語ではテキストの構成自体が異なるわけですから、「等価」を実現しようと思えば、ときに言葉を省略したり付け加えたりすることも必要です。 例えば、英語では可算名詞にa がつくことがありますが、He has a Chinese friend.であれば、「彼...

保護中: 【第27回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

電子辞書の不用意発言 1997年、橋本総理に随行して秋の北京を訪れた。この時は総理演説と記者会見の通訳と二本立てだった。このときから中国語通訳界でも同時通訳が採用されるようになり、ベテラン通訳者の高橋ゆかりさんもいっしょで心強かった。 講演会場は公務員の幹部養成を目的とする北京の国家行政学院。通訳ブースは大講堂のひな壇をはるかに見下ろす高い所にあった。 テーマは「新時代の日中関...

【第19回】手話通訳士への道「法令にみる手話通訳(士)のあり方と手話通訳士の危機的状態-その1」

連載の第6回、第7回で手話通訳事業の法的な位置(第2種社会福祉事業)づけを紹介しましたが、今回は法令から手話通訳(士・者)のあり方を取り上げてみます。 社会福祉法の手話通訳事業、身体障害者福祉法の手話通訳事業、障害者総合支援法の意思疎通支援事業の手話通訳関係事業(遠隔手話サービス)が法令の規定に規定する社会福祉領域における手話通訳事業です。この社会福祉領域の手話通訳事業は、税を財源としてい...

保護中: 【第9回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「~ 人称!人称!人称!~」

【会員限定コンテンツ】 10月下旬のこと。岸田総理が国会で所信表明演説を行いました。そこで述べたのが「経済!経済!経済!」です。私はこの3単語を聞いて真っ先に思い出したことがあります。時代をさかのぼることおよそ30年。イギリスのブレア首相が、”Education! Education! Education!” と連呼していたのです。大事なことを3つ並べて強調する。これぞ演説の要なのでしょう...

保護中: 【第15回】あの通訳研究って、実際どうなの?「戦争と通訳―紛争地における通訳者」

【会員限定コンテンツ】 10月7日、衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。パレスチナのハマスが、イスラエルを急襲、ロケット攻撃に始まり、戦闘員がイスラエル側に侵入、音楽フェスティバル会場から人質を拘束するなどの攻撃が始まりました。それに対し、イスラエル側は即時対応、反撃を開始しました。紛争が始まってから既に1ヶ月以上経ちますが、解決の糸口は一向に見えず、泥沼化している様相が毎日メディアか...

【第2回】匂いにまつわるなにやかや「ヒトが匂いを感知する仕組み」

こんにちは。 なかなかニットが安心して着れる気温にならず困っています、栗原です。 さておき匂いにまつわるなにやかや、第2回はヒトが匂いを認知する仕組みについてです。 ヒトが匂いを感知する仕組み 匂いの通訳?嗅覚受容体 隣の人の匂いの世界 香りの小話 ヒトが匂いを感知する仕組み 前回でそもそもにおいとはというお話をしましたが、ではヒトはにおいをど...

保護中: 【第26回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

ゴルバチョフ氏訪中―断る勇気も必要 1989年5月15日、当時ソ連共産党書記長だったゴルバチョフ氏が北京を訪問した。1950年代後半からおよそ三十年続いた中ソ対立の歴史に終止符が打たれるのだ。この意義ある世紀の瞬間に備え、私たち中国語通訳者数人が、NHK総合テレビのフロアで待機していた。 突然、ディレクターから「今日鄧小平さんがゴルバチョフと会見するので、あなた鄧小平さんの同時通訳をやって...

保護中: 【第4回】こう訳すか、ああ訳すか、それが問題だ「訳文を「等価」の観点から見直す(3)」

今回は文法レベルでの「等価」について考えてみましょう。 日本語は非常にユニークな言語ですから、どの外国語を翻訳するにしても、その外国語と日本語の文法の違いが「等価」を実現する上で障害になりえます。ただ、一口に「文法の違い」といっても多岐にわたり、すべてを網羅することは不可能ですので、ここでは無生物主語の訳し方について考えてみることにしましょう。 英語では無生物を主語にすることはよくあ...

【第2回】フランスとレイシズム「アバヤ・パニック」

みなさま、こんにちは。フランスにおけるレイシズム(人種差別)について論じる本連載。二回目となる今回は、去る9月にこの国メディアで大きな話題となった「アバヤ」(「アバーヤ」とも表記される)について。以下、本文です。  発端は、秋からの新学期が始まる直前、教育相ガブリエル・アタルが発表した政府方針だ。それによると、本年9月から全公立学校においてアバヤ(主にアラビア半島地域で女性...

【第5回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「通大生の夏休み、そして新学期スタート!」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は「通大生の夏休みの過ごし方」についてです。 あゝ“楽しい”夏休み 6月下旬の期末テストとレポート提出を終えてから8月末までの2か月余り、実に“楽しい”夏休みを過ごしました。カッコ付きの“楽しい”となったのは、「...