4月 2018

保護中: 【第11回】モータースポーツの通訳「予備知識編その3 レーシングコースとタイムテーブル(WHERE & WHEN)ー後編1/3」

【会員限定コンテンツ】 さて、一夜明けて、今日は予選日(Qualifying Day)です。 審査委員会 審査委員会室の中を覗いてみると、朝早くから誰かが翻訳をしているようです。同業者ですね(笑)。ちょっと話を聞いてみましょう。 「私は審査委員会付きの通訳…兼翻訳者です。昨日の夕方、第一回の審査委員会(the 1st Stewards’ Meeting) が行われたので、その議事録...

【第7回】通訳者・関根マイクの業界サバイバル・ガイド「プロフェッショナルとしての倫理」

(執筆・関根マイク) 私が倫理を語る資格があるのかという、そもそも論はとりあえず横に置いておいて(笑)、今回は主にフリーランス通訳者が仕事をする上で重要な倫理的問題について書きます。プラクティカルな意味での通訳者の職業倫理はあまり語られることがありませんが、狭い業界だからこそ知っておくべきことです。悪い噂は強風に煽られる山火事のようにすぐに広まりますから。 クライアントを盗むな エージェ...

【第18回】通訳者・平山敦子のガジェット天国「新年特別記念号☆全部見せます!!ヲタクの仕事道具(中編2/2)」

(執筆・平山敦子) 前回の続きです。 4.筆記用具 通訳者の筆記用具は、大別すると以下の2つがあると思っています。 「通訳メモ用」 「資料への書き込み用」 いずれも、こればかりは個人の趣味嗜好の領域?!「絶対的正義」なんてものはなく、本人が良い気分で使えれば何だっていいんじゃないか、と思っております(BICのボールペンを北米出張のたびに爆買いして...

第18回|新年特別記念号☆全部見せます!!ヲタクの仕事道具(中編2/2)

Posted April 20, 2018 (前回の続きです。) 4.筆記用具 通訳者の筆記用具は、大別すると以下の2つがあると思っています。 「通訳メモ用」「資料への書き込み用」 いずれも、こればかりは個人の趣味嗜好の領域?!「絶対的正義」なんてものはなく、本人が良い気分で使えれば何だっていいんじゃないか、と思っております(BICのボールペンを北米出張のたびに爆買...

【最終回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「まとめ」

今回で14回にわたる「はじめての通訳」が最終回となります。そこで、今までの振り返りと総括をしてみたいと思います。いつもの形式で― 今回は自分自身への質問で―進めます。 なぜこのテーマで原稿を書こうと思ったのか? このアイディア―なぜこんな質問が?とその回答―を思いついたのは私が『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、2013年、キングベアー出版社 )を読んでいるときでした。 この本では...

【第7回】プロフェッショナルとしての倫理

Posted April 17, 2018 私が倫理を語る資格があるのかという、そもそも論はとりあえず横に置いておいて(笑)、今回は主にフリーランス通訳者が仕事をする上で重要な倫理的問題について書きます。プラクティカルな意味での通訳者の職業倫理はあまり語られることがありませんが、狭い業界だからこそ知っておくべきことです。悪い噂は強風に煽られる山火事のようにすぐに広まりますから。 クラ...

保護中: 【第8回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~赤ワインの醸造編~」

【会員限定コンテンツ】 10回シリーズのシリーズも残り3回となりました。醸造のプロセスについて8回と9回でお届けしたいと思います。ワインがどのように作られるのか、全体像を知っておくと、生産者やオーディエンスの話をより鮮明にとらえることができるからです。 例えば、こんな会話になるときに、醸造過程を知らないとかなり厳しいだろうなと思います。 「スキンコンタクトしています」 「どのくらい...

保護中: 【第4回】聖書に学ぶ英語表現と精神世界「足を洗う」2/3

【会員限定コンテンツ】 聖書に学ぶ英語表現と精神世界連載第4回 は、前回に引き続き「足を洗う 」の表現について引き続き見て行こうと思います。 前回は、「足を洗う」という表現は、文化背景によってまったく異なる形で認識されているという事を紹介しました。 日本語では仏教を基礎とする文化背景から、僧侶が修行を終えて寺に帰る際に汚れた足を洗い、俗界の煩悩を清めてから神聖な寺で仏行に入った事...

【第17回】通訳者・平山敦子のガジェット天国「新年特別記念号☆全部見せます!!ヲタクの仕事道具(中編1/2)」

(執筆・平山敦子) 前回に続き、三部作の中編です。ちょっと長いので中編は2回に分けてお届けします。 この中で今回ご紹介するのは④(前回の画像参照)です。 他の通訳者とペアやチームを組む仕事では必ず出動します。1人でやる場合も「何となく一筋縄ではいかない予感(笑)」がする時は、念のため持っていくようにしています(登山に例えれば、登る時期や山によっては日帰りの行程でも泊まりの装備を持...

保護中: 【第4回】欧州通勉事情「リレー通訳の授業~多言語クラスの最大の魅力(後編)」

【会員限定コンテンツ】 前編はこちらから To B or not to B Into B (B言語方向への通訳)の議論も進化し、ロシア・東欧の通訳教育の中で主張されてきたA言語からB言語へ訳すことのメリット(comprehension bonus)が受け入れられ、表現のデメリット(expression deficit)と対比して話し合われるようになりました。 ※参照 “Can an...

保護中: 【第4回】欧州通勉事情「リレー通訳の授業~多言語クラスの最大の魅力(前編)」

【会員限定コンテンツ】 本共同連載の第4回は坂井さんからタッチ交代し、私、平松の担当です。 連載の第4回、今回はイギリスの大学における通訳コースの授業の中でも、貴重な機会である多言語環境と日→英通訳について、お話ししたいと思います。 読者の皆さんの多くは、私と同じA・B言語の組み合わせ(日本語がAで英語ないし他言語がB)のコンビネーションの方が多いのではないかと思いますが、市場が...

【第32回】現役通訳者のリレー・コラム「地方で通訳するメリット・デメリット~名古屋編~」

本コラムの執筆依頼を頂いた時、まだまだ経験も浅いし、知らないことも多いので、私なんかが書けるだろうかと不安でしたが、地方で通訳することについてのメリット・デメリットというお題を頂きましたので、自分のこれまでの経験で分かる範囲で書いてみようと思い、引き受けることにしました。今いる東海地域の外からやってきた通訳という視点も加えながら書いてみようと思います。 まずは私自身について少し述べさせていた...

第17回|新年特別記念号☆全部見せます!!ヲタクの仕事道具(中編1/2)

Posted April 10, 2018 前回に続き、三部作の中編です。ちょっと長いので中編は2回に分けてお届けします。 まずは前回ご覧頂いた画像から。 この中で今回ご紹介するのは④です。 他の通訳者とペアやチームを組む仕事では必ず出動します。1人でやる場合も「何となく一筋縄ではいかない予感(笑)」がする時は、念のため持っていくようにしています(登山に例...

【第10回】通訳者・翻訳者の子育て「トライリンガルへの長い道のり(後編) 」

(執筆:翻訳者・通訳者 丸岡英明) 長女が9歳のときに台湾からオーストラリアに移住したのに対し、7歳年下で現在13歳の次女は、2歳のときにオーストラリアに移住しました。移住当時はようやく言葉を話し始めたばかりで、日本語も中国語も片言しか話せませんでしたが、英語を速く習得させたいとの思いから、地元の保育園に毎日預けることにしました。そのお陰で、次女はすぐに英語が上達しました。長女のときと同様に...

保護中: 【第4回】放送通訳の世界「トラブル発生!どうする?(内容編)」

【会員限定コンテンツ】 通訳の仕事をしていると、「わっ!どうしよう?」という事態に直面することが少なくありません。先月は機材トラブルについて書きましたが、不可抗力だけでなく、自分の知識不足、語学力欠如による「大変な状況」に遭遇することがあります。そこで今回は、通訳内容の観点から私が経験したトラブルとその対処法についてお話します。 「内容」面で苦戦するときには、おおむね3つのパターンがあ...

保護中: 【第9回】製薬業界の通訳「PVの通訳」

【会員限定コンテンツ】 医薬品を扱う上で大切な作業の1つが、副作用などの安全性(safety)情報の管理です。これは通常、片仮名でファーマコビジランス(pharmacovigilance)、略してPVと呼ばれています。PVはWHOでは次のように定義されています:“Pharmacovigilance (PV) is defined as the science and activities r...

【JIF2018】中島安彦、朴知姫「『売り手よし、買い手よし、通訳者よし』(三方よし)の経営と今後の課題」

中島安彦 ブレインウッズ株式会社 通訳事業部長兼人材サービス事業部長 東京都出身。獨協大学在学中、アルバイトとして「はとバス」の外国人向けサービスを経験。大学卒業後、東芝エンジニアリング株式会社の法務担当者、広報担当者としてエンジニアのサポート業務に従事。その後、ブレインウッズに入社し、通訳コーディネーターを経て現在に至る。 朴知姫 ブレインウッズ株式会社 京都支店長兼通訳事業...