第3回JACI特別功労賞 徳永晴美、米原万里

日本会議通訳者協会(JACI)は2018年に、通訳業および通訳業界に多大な貢献をし、その発展に寄与した個人および/または組織の功労を讃えることを目的に、JACI特別功労賞を制定しました。

厳正な審査を経て、第3回の受賞者はロシア語通訳者の徳永晴美氏と故米原万里氏に決定しました。

徳永晴美

徳永氏はロシア語通訳者として第一線で長年活躍し、後進の育成にも多大な貢献をしたことに加え、彼が初代会長を務める形で1980年に発足したロシア語通訳協会は、JACIの活動目的でもある「会議通訳者間の情報交換」と「通訳業界に関する情報発信」において40年前から先駆的な取り組みを続けています。

米原万里

米原氏はまだ通訳者についての一般的な認識が十分ではなかった1970年代から会議通訳者として活躍し、通訳の実践と執筆活動を通じて、通訳者の社会的地位を大きく高めた実績が認められました。米原氏は、師匠である徳永氏との厳しくも温かい師弟関係について自著で度々言及しています。これはJACIが目指す通訳者同士の交流を通じた「通訳者の育成」も体現しています。

ロシア語通訳協会の設立・運営を通して通訳者の連帯を図り、長きにわたり各種活動を通して通訳者の地位向上を実現した両者の功績が高く評価されました。

受賞者コメントはこちらから

JACI特別功労賞 選考委員(五十音順)

白倉淳一(JACI理事)
関根マイク(JACI理事)
平山敦子(JACI認定会員)
松下佳世(立教大学准教授)
吉田理加(JACI認定会員)