4月 2024

【JIF2024】富田さとこ「外国人支援現場での通訳の重要性(利用者の視点から)」

富田さとこ 法テラス本部国際室長/弁護士(法テラス東京法律事務所) 東京都立大学を卒業し、2004年に弁護士登録。2006年10月、日本司法支援センター(法テラス)の業務開始と同時に、新潟県佐渡市に赴任。法テラス沖縄法律事務所に赴任後、退職してアメリカに留学し、刑事政策修士課程を修了。国際協力機構(JICA)の長期専門家として、ネパールで法整備支援に携わった。2018年3月、...

保護中: 【第14回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「四字熟語は便利(ただし条件付き)」

【会員限定コンテンツ】  同時通訳をしていると、いかに「省エネで訳せるか?」が大事になってきます。何しろ和訳を考えているうちに、ヘッドホンから聞こえる英語はどんどん先を行っているのです。悩んでいる暇はありません。瞬時に考えてそれを口にする。その繰り返しにつきます。よって、回りくどい日本語や、口の動きが上下左右に激しくなるのも私にとっては避けたいところ。短い単語で内容をズバリ表現できる和訳が...

【JIF2024】ロビン・セットン「機械通訳が通訳現場にもたらす影響と期待される役割は何なのか?」

ロビン・セットン 会議通訳者 (1983年-2020年AIIC会員、フリーランスおよび専属通訳者)、研究者、トレーナー、翻訳者、作家。フランスおよびイギリスの二重国籍を有し、主に両言語間、ドイツ語、中国語の通訳者として活動。応用言語学の博士号(1997年)取得。1990年以降、ヨーロッパとアジア(パリ、ジュネーブ、上海、台北)の通訳学校および教育機関にて、トレーナーやコースデザイナ...

【JIF2024】新川諒「通訳者のキャリアを切り拓く『+α』」

新川諒 NBAワシントン・ウィザーズのマーケティング・マネージャー、MLBシンシナティ・レッズでコンサルタント、ラグビーエージェント会社BSMIの日本でのオペレーションズマネージャーを兼務。フリーランスとしてスポーツを中心にライター、通訳、コンサルタントとしても活動。MLB4球団で合計7年にわたり広報・通訳に従事し、2017年WBCでは侍ジャパンに帯同。また、DAZNの日本事業立ち...

保護中: 【第7回】薬事の通訳ー医療機器を中心に「医療機器承認審査の視点」

【会員限定コンテンツ】 第6回では、製品のリスクと新規性に基づいて申請・審査における取り扱いが変わることを説明しました。第7回では、申請戦略を作ったり、審査されるときの着眼点について掘り下げて説明します。まずは、何を記載するのか見ていきましょう。 承認書には何が書かれているか 承認書(申請書)には、下記の内容を記載します。*1 使用目的(Intended use)、形状構...

【教育関係者へ】アウトリーチプログラムとは

JACIアウトリーチプログラムは、日本会議通訳者協会(JACI)の通訳者が、小中学校や高等学校で通訳の『出前授業』を行うプログラムです。日本会議通訳者協会は、日本全国のみならず世界中で活躍する会議通訳者、大学教授や通訳学習者など約450名の会員が集まる通訳者の非営利団体です。 日頃は、国際会議やビジネスの会議、放送や医療現場、スポーツも含めさまざまなイベントなどで通訳をする私たちですが、次...

【お知らせ】会員の皆様へ

ご関心お寄せくださりありがとうございます。 本活動は下記の趣旨に沿って実施しています。ご一読いただき、講師として参加してみたいという方は、是非下記メールアドレスへご連絡ください。 ご参加お待ちしております。 【アウトリーチ活動のパンフレット】 活動の趣旨と実施内容をわかりやすくまとめました。リンク先からご覧ください。 https://www.japan-inter...

保護中: 【第6回】フランスとレイシズム「パリ・オリンピック、アヤ・ナカムラ、そして不可視化される人々」

【会員限定コンテンツ】  二月末。今夏にパリ開催を予定されているオリンピック・パラリンピックの開会セレモニーで、大統領エマニュエル・マクロンが、ある有名歌手に開会セレモニーでの歌唱披露を要請した、との「エクスプレス」紙による報道が議論を巻き起こした。 その歌手とはアヤ・ナカムラで、30歳にも満たない若さながら、いまや世界中で最も聴かれているフランス語圏歌手と言われている。去年5月のパ...

保護中: 【第13回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『ナポレオン』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2023年は映画館で180本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第13回の作品はリドリー・スコット監督がフランスの皇帝ナポレオン...

保護中: 【第9回】こう訳すか、ああ訳すか、それが問題だ「依頼者のニーズに焦点を当てる『スコポス理論』」

今回は、どのような翻訳が“良い翻訳”かに関して、翻訳する人の立場ではなく、訳文を利用する側の立場から考えてみることにしましょう。 おそらく翻訳家の多くはそれぞれ「こういう翻訳が良い翻訳だ」という持論を持っていることでしょう。もちろん、それはむしろ当然のことであり、それ自体が悪いわけではありません。ただ、それが利用者のニーズと異なる場合は、翻訳家がいくら“良い翻訳”だと言い張っても、利用者か...

保護中: 【レポート】AnimeJapan 2024

この春に立ち上がる予定のJACI エンタメ・スポーツ通訳部のメンバー、重友亜希子と田中心一郎が一足早くAnimeJapan 2024に参加して情報収集・業界交流を行いました。以下はそのレポートです。 <重友亜希子> ◆3月24日(日) パブリックデイ@東京ビッグサイト  三密という言葉の記憶も遠くなりつつある今春、東京ビッグサイトには3月23日・24日の2日間で13万人...

保護中: 【第13回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「日本の文化用語に訳しちゃった!!」

【会員限定コンテンツ】  同時通訳では一瞬の判断で訳語を選んでいきます。迷う時間はありません。それどころか、少しでも黙ってしまうとそのまま沈黙all the wayになりそうな恐怖にかられます。聞き手のお客様にしてみれば、それほどの空白時間ではないはず。でも同通まっただ中の通訳者のアタマの中はこんな感じ: 「わっ!訳語が出てこない。どーしよー?関連用語でも何でも良いから、早よ、出てこ...

【第23回】手話通訳士への道「手話通訳のやり方」

今回は、手話通訳士・者のあり方・動き方をふまえ、やり方について考えてみたいと思います。私は現場に出向いたとき、通訳を利用する人たちの関係性や話題等から、どのような「やり方(通訳)」が求められているのかを考えます。当然事前にわかっていることもありますが、現場で知る生の情報を生かす2つの決め手を紹介します。一つ目は、次の10の柱からなる「手話通訳に対する期待の内容」です。これは、ろう者の期待ですが、...