6月 2023

保護中: 【第39回】翻訳家ありのまま「すぐにできるはずの打ち合わせを何ヶ月延期するんだよ!」

出版業界はスケジュール変更などザラにあるが、打ち合わせ日程をずるずると延期されるとどんなにやる気が喪失するか、その実例をお話ししたい(これは前回の続きである)。 「出版できるか否か検討するからA氏の本を貸してほしい」と頼まれたのでA氏の本を6冊ほどH社に送ったところ、翌日編集者からメールが来た。「社長が面白そうねと言っていました」とは書かれてあったが、まだ出版決定というわけではない。翻訳は...

【結果発表】第5回 JACI 同時通訳グランプリ

第5回 JACI 同時通訳グランプリの結果を以下の通り発表いたします。 【学生部門】 グランプリ安部望海(あんべ のぞみ)(Middlebury Institute of International Studies at Monterey) 準グランプリ山田舞(やまだ まい)(Middlebury Institute of International Studies at Mo...

保護中: 【第9回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「トランプ政権時代の日米同盟:不確実性との格闘」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 今回は、ドナルド・トランプ大統領と安倍政権との関係と対中政策での一致、対北...

【JIF2023】上村魁、小柳幸美「ポスト・コロナ/with AI時代における通訳のビジネスセンスとは」

上村魁 株式会社ジャック・インターナショナル代表取締役社長。千葉県出身。オレゴン大学卒業後、ソフトバンクBB株式会社にて営業、事業企画を担当した後、株式会社ライブドア、外資系ソフトウェア企業のマネージャーを歴任。2012年に株式会社ジャック・インターナショナル代表に就任。65言語の通翻訳者のアサインを行いつつ、自身でも現場にでており2021-2022年のリモート通訳時間は合計100...

保護中: 【第22回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

毛沢東主席逝去 1976年9月9日、毛主席が亡くなり、息子は学校で“伟大的领袖毛主席逝世了”(偉大な指導者毛主席が亡くなった)という表題の作文を書いた。多分やさしいご学友に助けられながら中国語で書いたのだと思うが本人に翻訳させたら次のような文章だった。「ぼくはさいしょ労働から帰るときに農家のいろいろな所から、でっかいラジオの音がひびいたのでなんだろうと思って立っていた。みんなせいれつしてい...

保護中: 【第38回】翻訳家ありのまま「そんなに売れている本の真似がしたいわけ?」

打ち合わせするはずだった予定がずるずると延ばされると、(本当にこの編集者、この本出したがっているの? 本当は出すのを止めたいんじゃないの?)とだんだんやる気が失せてくる。今回は、打ち合わせを延期されるたびにやる気がどんどん失せていき、やっとのことで行なった打ち合わせの席で私が失言を吐いてしまった結果、出版自体がパーになってしまった失敗談をお話ししよう。同じような扱いを受けている著訳者も多いと思う...

【第15回】通訳なんでも質問箱「勉強時間の捻出」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、認定会員の岩瀬和美と山本みどり(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 Q.Sと申します。勉強時間についての質問です。よく通訳者はずっと勉強を続けることが大切、勉強する人は能力がのびるといいますが、皆さんどの...

保護中: 【第3回】安全保障と防衛の日英通訳「日本の護衛艦 ―イージス艦と海洋安全保障」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、日本の安全保障政策や防衛体制をまとめながら、防衛関連の日英通訳をする上で知るべき用語などを紹介していきます。今回は周辺海域や海上交通の安全を担う日本の艦船について見ていきたいと思います。 日本の護衛艦 空の安全を守る上では、航空自衛隊が警察と防衛の両方の役割を担っていますが、海の安全においては、平時は海の警察である海上保安庁の巡視船などが活動し...

保護中: 【第45回】放送通訳の世界「悩ませ単語」

【会員限定コンテンツ】 ロンドンのBBCで放送通訳デビューをしたのが1998年。計算するとかれこれ25年間、この仕事に携わっていることになります。その間、様々な出来事が世界を駆け巡りました。順不同ですが思い出すニュースと言えば、エリザベス皇太后葬儀、クリントン元大統領とモニカ・ルインスキーさん事件、9・11事件、イラク戦争、東ティモール独立、トランプ政権誕生などなど。本当に多くの出来事があ...

【JIF2023】岩辺いずみ、井村千瑞、横井和子「ゆるく繋がる映像翻訳者の輪/ダジャレを訳してみよう」

岩辺いずみ 大学卒業後に雑誌で編集&ライティングの仕事に就き、2002年から英語、フランス語の作品を中心に字幕を手がける。代表作に映画『サントメール ある被告』『カード・カウンター』『レッド・ロケット』『the Son / 息子』『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』『キンキーブーツ(松竹ブロードウェイシネマ版)』『mid 90s ミッドナインティーズ』『バトル・オブ・ザ・セクシ...

【第13回】手話通訳士への道「 コロナ禍 手話言語通訳者の仕事がどう変わったか 」

2023年5月、新型コロナウイルス感染症の位置づけが、いわゆる2類相当から5類感染症に変更となりました。 そこで、「コロナ禍の手話言語通訳者の仕事について」一般社団法人日本手話通訳士協会副会長の高井洋さんに課題となったことを中心に振り返ってもらいましたので紹介します。 *** 一般社団法人日本手話通訳士協会 副会長 高井洋 今回、川根さんからコロナ禍での手話通訳者、...

保護中: 【第21回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

子育てと仕事と  小売り部の「売れ残り」の野菜売り場にはいささかがっかりしたが、こと子どもに関しては、プラス面がグーンと跳ね上がり、安心材料が増えた。  友誼賓館の庭園で 息子は中国語がわからず、初めの三か月ほどわたしにべったりくっついていたが、その後は「外国人村」の子どもたちとすっかりなじんで仲良くなった。同い年のアメリカ人のアンディーくん、タイ人のタイホアくん、日本人で年下...