【JIF2016】池田尽「同時通訳という練習法」

池田尽

新潟県上越市生まれ。新潟県立高田高等学校卒業後渡米。カリフォルニア州のコミュニティーカレッジ(Palomar Community College)入学。英語学習のためESLなど受講。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)編入・卒業。日系金融機関のロサンゼルスオフィスで勤務をした後、帰国後は通訳/翻訳業務に従事。現在は会議通訳者としての活動の傍ら、(株)ディプロマットにてスクール講師を担当。(その他ディプロマットの委託事業として、ヤンゴン大学および国内大学で、通訳養成研修プログラムで講師を担当。)

同時通訳という練習法

通常の通訳スクールでは、まずは逐次通訳を習得し、上級コースに進学してから同時通訳の訓練を始めるといったカリキュラムが主流です。ですが同講師は、ミャンマー政府の要請を受け発足した通訳育成プログラムに講師として参加して以降、初心者でも同時通訳を強制するというトレーニング方法を採用してきました。(注釈:ミャンマーが史上初めてASEAN議長国を担う2年後に控え、ミャンマー政府が笹川平和財団に協力を煽ったプログラム。全国より選出された英文化大学教授や外交官等に、通訳スキルを伝授するというプログラム。)以降、都内で開催中の通訳スクールの授業では、通訳業務経験者の中級上級者のみなら
ず、通訳の実績がまったく無い受講者にも、いきなり同時通訳の訓練を勧めています。本講演では、同時通訳をつかった練習法の根拠や注意点などを紹介いたします。なお本セッションは、ひとりでも多くの参加者にとり意義のあるよう、質疑応答の時間を多めに取る予定です。また当日参加者の関心に合わせテーマを調整するワーキングセッションに近い形式を予定しております。ただし会場から特に希望や質問が無い場合は、以下のテーマを想定いたします。

・翻訳メインの人が抱える悩み
・同時通訳における、直訳と意訳のバランス
・カタカナの使用について
・伸び悩んでいる人が避けるべき心構え
・同時通訳の習得し始めは、英会話が下手になるのか
・通訳スクールに通うメリット
・AI(人工知能)が進化する世界における、通訳の必要性

(株)ディプロマット

笹川汎アジア基金 ミャンマーASEAN議長国支援


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