【第12回】通訳者・翻訳者の子育て「双子の英語教育」

(執筆:通訳者 平井美樹)

2歳までは英語で話しかけ続けた

ママ友によく“子どもに英語をやらせたいのですが”と尋ねられると私は困ってしまう。語学のプロではあるが教えることに関してど素人なのだと痛感しているからだ。以前、友人が主宰している学童で月に1回ボランティアとして英語を教えたときにその難しさにぶち当たった。子どもたちに興味を持ってもらうのは容易ではなく、ちょっと気を抜くとそっぽを向かれる。ただ、身体で覚えることは楽しいらしい。また、Bob, Bethと英語名をつけて“別人格”を演出すると、意外と子どもたちはもう一人の自分になりきって楽しんでいた。

私も日本に生まれ育つ日本人として、母国語できちんと自己表現できるようになることを優先する主義。といつつ、“心音が2つありますね”と妊娠初期に双子であることが判明したときから早10年。お腹の中にいるときはずっと英語で話しかけていた。“マミーとの特別なコミュニケーション方法になれば”と淡い期待を抱いていたのかもしれない。

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