【JITF2022】JACI特別功労賞記念講演 金城初美「法廷通訳という仕事~半世紀の経験から」

金城初美

法廷通訳人、琉球大学講師、英語通訳案内業免許保持者、薬剤師。沖縄の本土返還直後から通訳者として活動を開始し、特に那覇地方裁判所ではおよそ50年近く外国人事件の通訳を担当している。現在も県内外の国際会議等で活躍中。

法廷通訳という仕事~半世紀の経験から

高校3年生の時、級友から誘われ受験して奨学金を獲得し米国留学の道が開かれ、必死に英語を学ぶ機会が得られました。薬学部を卒業後、米国民政府の教育担当高官にご挨拶をした折、ある病院を紹介され、その足で病院の事務長にお会いし、就職が決まりました。その病院の医師は全員米国籍だが特別な復帰措置で当該病院での医療活動が認められていたことに加え、事務長と会計も米国籍であり、その他の従業員は日本人という状況下で、米国の薬剤の知識を有する薬剤師と日英の通訳者が必要とされていたのです。その後、ある裁判官から、とにかく裁判所の通訳になって欲しいとの連絡を受け、法廷通訳人として登録し、本格的に通訳の仕事をするようになりました。薬剤師から通訳へと自分の立ち位置が大きく転換することになったのです。それからほぼ50年間法廷通訳人を続けられたのは、各分岐点でニライカナイからの誘いに真摯に耳を傾け努力した結果かもしれません。

※8月30日(火) 10:00-11:30 JST(一般公開セッション)

日本通訳翻訳フォーラム2022