【JITF2021】荒木悠「現代アート入門」

荒木悠 Yu Araki

アーティスト。大学では彫刻を、大学院では映像を学ぶ。2013年タシタ・ディーンによるワークショップ参加をきっかけに、食文化と信仰の伝来を誤訳という切り口で紡いだ映像詩を制作。以後、異文化のはざまや差異に着目し、再演・再現・再解釈といった手法を用いてその真正性を言及する映像インスタレーションを展開してい る。近年の主な個展に「三泊五日 THREE DAYS, FIVE NIGHTS」(板室温泉 大黒屋、栃木、2021)「RUSH HOUR」(CAI02、札幌、2019)、「ニッポンノミヤゲ LE SOUVENIR DU JAPON」(資生堂ギャラリー、東京、2019)、「New Apéritif」(スプリングバレーブルワリー、京都、2019)、「LOST HIGHWAY (SWEDED)」(ボルボ スタジオ青山、東京、2018)、「双殻綱:第一幕」(無人島プロダクション、東京、 2017)、「複製神殿」(横浜美術館アートギャラリー1、横浜、2016) など。グループ展に「11 Stories on Distanced Relationships: Contemporary Art from Japan」(国際交流基金、オンライン、2021)、「Connections – 海を越える憧れ、日本とフランスの150年」(ポーラ美術館、箱根、2020)、「CONTACT:つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート展」(清水寺成就院、京都、2019)、「The Island of the Colorblind」(アートソンジェ・センター、ソウル、2019)など。2018年には共同監督を務めた短編《マウンテン・プレイン・マウンテン》で第47回ロッテルダム国際映画祭でタイガーアワード受賞、以降各地の映画祭で上映される。2019年、ヴィクトル・ピンチューク財団主催の第5回フューチャー・ジェネレーション・アート・プライズに世界公募の5810組の中から最終候補の21名の一人に選出され、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ公式関連展にも出品。2007年ワシントン大学サム・フォックス視覚芸術学部美術学科彫刻専攻卒業。2010年東京芸術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。現在、東神田のgallery aMにて個展「約束の凝集 vol.4 荒木悠」(ゲストキュレーター・長谷川新)を9月22日まで開催中。また、シドニーオペラハウスのウェブサイトより新作「双殻綱:第二幕(左) Bivalvia: Act II (L)」を無料配信中(要登録)。

現代アート入門

タイトルに「入門」とありますが、この講演ではむしろ一作家としての「私」が、如何に現代アートの世界に入ったのかという一例を、半自叙伝的にお話できればと思います。これまでどういったものごとに影響を受けてきたのか自作を交えてご紹介し、個人的に感じているアートの面白さや魅力を皆様と共有できる機会を目指します。映像にまつわるお話が多くなりますが、その流れで歴史からポップカルチャーまで広く浅く迫る予定です。

日本通訳翻訳フォーラム2021