福田陽子

【第36回】駆け出しのころ「勉強と感謝でつづる、かけだし物語」

「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** 始まりは本の表紙小学校低学年の頃、興味を惹かれたのが海外児童文学の本の表紙に「さくしゃ」と並ぶ「やくしゃ」でした。外国語と日本語との間に介在する、その不思議な存在が魅力的に映ったのです。 ...