グレンダ由利子

【第4回】駆け出しのころ「回り道の末に」

「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** フリーの通訳者として働き始めたのは、ほんの数年前のことです。すでに40代半ばを過ぎていました。通訳者になることを夢見たこともなく、当然、通訳学校に行ったこともなければ、社内通訳の経験もありませんでした。...