松岡由季

【三重県】セントヨゼフ女子学園(2023)

2023年6月17日および7月15日、JACI理事の松岡由季、会員の中村由紀子、ユリア・エルビーニア、荻野かおりが、協会のアウトリーチ活動の一環として、三重県のセントヨゼフ女子学園の高校1年生のクラスで通訳実践講座を行いました。 Day1は通訳の仕事紹介に始まり、その後、通訳のデモンストレーションも行われました。瞬時に言葉を紡ぎ出す同時通訳を初めて目にした生徒からは、感嘆の声があがっていま...

【三重県】セントヨゼフ女子学園(2022)

2022年6月4日と18日、JACI理事の岩瀬和美と関根マイク、会員の中村由紀子が協会の通訳アウトリーチ活動の一環として、三重県のセントヨゼフ女子学園で通訳の実践的な授業を行いました。 コロナ禍ではありましたが、安全と教育効果に配慮した少人数x3部屋でプログラムを実施しました。初日は冒頭から、教員の挨拶を岩瀬理事が黒板にすべてメモ取りし(すべてアドリブ)、完璧に逐次通訳で再現して学生を驚か...

【第2回】駆け出しのころ「音楽の都ウィーンでのデビューからワイン通訳になるまで」

「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** 現在はほぼ英語オンリーの会議通訳をしていますが、通訳デビューは音楽の都ウィーンでのドイツ語通訳でした。エアコンのないヨーロッパを猛暑が襲った2003年、あの夏のことは今でも鮮明に覚えています。 夏...

保護中: 【最終回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~科学で香りの不思議を紐解こう~」

【会員限定コンテンツ】 ワインの通訳の連載も今回で最終回の10回目となりました。約1年におよぶ連載におつきあいいただきありがとうございました。ワインの醸造、テイスティング、食べ物と相性(マリアージュ)などに加え、気候変動のワインに与える影響、番外編で日本酒について、などもとりあげてきました。 最終回となる今回は、ワインに関わる仕事をしていて、一番悩みの種である香りについて科学的にとりあ...

保護中: 【第9回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~白ワインの醸造編~」

【会員限定コンテンツ】 今回は前回の赤ワインに引き続き、白ワインの醸造のプロセスについてお届けしたいと思います。 これから夏に向けて、キリっと冷やした白ワインが美味しい季節になりますね。白ワインは、甘み、酸味、渋味の要素のうち、酸味が重要な要素になります。赤ワインは、この3つの要素でバランスをとるのですが、白ワインは渋味の要素が少ないため、酸味がないとだらっとした印象のワインになってし...

保護中: 【第8回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~赤ワインの醸造編~」

【会員限定コンテンツ】 10回シリーズのシリーズも残り3回となりました。醸造のプロセスについて8回と9回でお届けしたいと思います。ワインがどのように作られるのか、全体像を知っておくと、生産者やオーディエンスの話をより鮮明にとらえることができるからです。 例えば、こんな会話になるときに、醸造過程を知らないとかなり厳しいだろうなと思います。 「スキンコンタクトしています」 「どのくらい...

保護中: 【第7回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~常識?ワインと歴史にまつわる逸話〜」

【会員限定コンテンツ】 ワインが歴史のエピソードとあわせて語られることはよくあります。特にフランスのエピソードはみなさん大好きで、もはや常識。今日は、通訳する上でも知っておいて損のないエピソードをいくつかご紹介します。 ナポレオンとモエ・エ・シャンドン シャンパーニュ といえば、ドン・ペリニヨン(仏: Dom Pérignon)が有名ですが、このドンペリを生産しているのがモエ・エ・シャン...

保護中: 【第6回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「美味しさを引き立てるワインの選び方〜マリアージュ〜」

【会員限定コンテンツ】 肉は赤ワイン、魚は白ワイン? ワインと料理の組み合わせ、マリアージュという言葉をよく使いますが、最近では英語のfood paringという言葉もよく聞きます。 どんなワインを選んだらいいのかなという話です。肉だから赤ワイン、魚は白ワインという組み合わせは入り口としてはわかりやすいですが、これだけではもったいない!お肉だって、肉汁滴るステーキなのか、さっぱり鶏...

保護中: 【第5回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「気候変動とワインの出来ばえ」

【会員限定アクセス】 ヴィンテージに気候はつきもの ワインの話でよく耳にする「ヴィンテージ」って何のことでしょう。ワインの原料となるブドウを収穫した年をヴィンテージと言います。同じ銘柄のワインでも、ブドウは農作物ですからブドウの出来の違いがワインの品質に直結します。 ワインの生産者の通訳をするときも必ず「今年のワインの出来はどうなのか=どんな気候条件だったのか」という話が必ず出ま...

保護中: 【第4回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「番外編:酒ディプロマと日本酒」

【会員限定アクセス】 来月11月に京都で日本会議通訳者協会主催の「日本酒の心を伝える~ The Spirit of Japanese Sake」が開催されると知り、今回は少し趣向を変えて、ワインの世界から見た日本酒について触れることにしました。 今年(2017)から、酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)という新たな資格の認定を日本ソムリエ協会(J.S.A.)がはじめました。...

【第3回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「テイスティング(香り〜白ワイン編)」

先日、通訳者の方を対象に「ワインと通訳」のレクチャーを行った時に「香りを嗅ぎわけるには、特殊な才能がやはり必要ですか」という質問がありました。テイスティングは感覚的なもので素人には無理、と思いがちですが、実はトレーニングである程度はできるようになりますし、分類はかなりロジカルです。マトリックスを理解できれば、通訳をする時にグッと楽になると思います。 お酒が苦手な方も見た目と香りまでで、ワイン...

【第2回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「テイスティング(前編)」

みなさんこんにちは。今日はワインのテイスティングについてわかりやすくお伝えしたいと思います。数年前に資格を取るためにワインスクールに通っていた時、復習と銘打って授業のあとにクラスメートとよくテイスティングをしていました。 周りから見ると、かなり怪しい雰囲気だったと思います。真剣な顔をしながら食事はそっちのけでグラスを傾け「清澄度は、粘性は」、鼻を近づけてクンクン「柑橘系」だの「火打石」だの(...

【第1回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「スパークリングワイン」

みなさん、初めまして。東京在住の通訳者の松岡由季です。今回から「ワインと通訳」の連載を担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。 おいしい料理とワインを楽しむのは大好きなのに、ワインの通訳は業界特有の用語や表現が多くて楽しめないというのはとても残念!でも実際そうなのです。英語の説明の中に突如として出てくるフランス語、聞いたことのないような香りの表現。膨大な知識が必要...