【第4回】現役通訳者のリレー・コラム「沖縄の通訳現場から」

(執筆・玉城弘子

今回、通訳リレーを依頼されている通訳者の中で、私が唯一の地方在住者ということですので、私からは地方の通訳事情について書いてみることにします。た だ、一口に地方といっても各地それぞれ事情が異なるでしょうから、あくまでも私が住んでいる沖縄の状況ということになりますが、大都市から離れた場所には 何らかの共通点があるかもしれませんので、首都圏以外の状況を知りたいという人にとって参考になれば幸いです。

私は、東京の通訳学校に2年ほど通い、その間に先生や学校を介して通訳のお仕事も何度か経験しました。そのまま東京で本格的に通訳者になるという選択肢も ありましたが、ちょうど通訳学校の区切りがついたところで、沖縄県庁で嘱託の通訳・翻訳官を探しているという話が舞い込んだので、いつかは沖縄に帰りたい と思っていた私は、「帰るなら今!」と、故郷へのUターンの決断をしたのです。

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