【第1回】フリーランス通訳者への転身

(執筆・大竹純子

私が最初にフリーランスという仕事を身近に意識したのは、この“翻訳・通訳のトビラ”でも紹介している、日本翻訳者協会(JAT: Japan Association of Translators)主催プロジェクトの運営委員になった時です。最初の顔合わせで会った他の委員は、ほぼ全員がフリーの通訳者・翻訳者の方々ばか り。会社員人生を送ってきた私には、会社員の知り合いしかおらず、フリーランスとはどんな方々なのか、想像すらしていませんでした。でも、ご一緒に活動を して彼らの人となりを知っていくと、私は感動を覚えました。

組織に属さず、自らの才覚と努力だけで自分の道を切り開いて成功している仲間達は、責任感が強く、思いやりが深く、洞察力に優れていま した。特に、全委員とも当事者意識が強いため、全員が率先して仕事を引き受けるという、会社内ではあまり見られないプロジェクト進行でした。フリーランス で働く事は、全ての結果に自分が責任を持つという事に他なりません。委員の仲間達は、そういう独立独歩のメンタリティーに溢れていました。その時の経験 は、私のフリー転向への大きなきっかけとなりました。

それでも、最初は分からない事だらけ、不安ばかりでした。

続きは「翻訳・通訳のトビラ」から