1月 2018

JACI同時通訳グランプリ 準備ワークショップ(2月)

日本会議通訳者協会が主催する初の同時通訳グランプリ目指して、ご一緒に準備を進めましょう!日本会議通訳者協会では、2月から4月まで毎月、グランプリに向けた準備のためのワークショップを開催します。 本ワークショップでは、会議通訳者として経験豊富なJACI会員が講師を務め、同時通訳スキル獲得・向上と、一次予選から本選出場のための実践的対策を学びます。「同時通訳グランプリに出てみたいけれど、自分のス...

第4回 社内通訳者サロン

とかく孤独な作業になりがちな社内通訳者の皆さん、「他社ではどんな通訳をしているのだろう?」、「私の通訳のやり方は自己流になってしまっているのではないか?」、「ほかの社内通訳者は何故フリーランスではなくて社内通訳をやっているのだろう?」、「今後AIや機械化が進むと社内通訳の市場需要はどうなっていくのだろう?」など、さまざまな疑問を日頃からお持ちかと思います。そこで他社の社内通訳者の皆さんと交...

保護中: 【第6回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「美味しさを引き立てるワインの選び方〜マリアージュ〜」

【会員限定コンテンツ】 肉は赤ワイン、魚は白ワイン? ワインと料理の組み合わせ、マリアージュという言葉をよく使いますが、最近では英語のfood paringという言葉もよく聞きます。 どんなワインを選んだらいいのかなという話です。肉だから赤ワイン、魚は白ワインという組み合わせは入り口としてはわかりやすいですが、これだけではもったいない!お肉だって、肉汁滴るステーキなのか、さっぱり鶏...

【第8回】通訳者・翻訳者の子育て「赤ちゃんだってしゃべりたい! コミュニケーションの力」

(執筆:通訳者・仲田紀子) 世のお母さんたちは、赤ちゃんが泣いているとなんで泣いているかがわかるというけど、本当だろうか? 私はさっぱりわからなかった。 赤ちゃんの泣き声は意外に攻撃的で、欲求が満たされるまで声を限りに泣き続ける。 「おっぱい? おもちゃ? おむつ気持ち悪い? あれ、この子熱いよ、ひょっとして熱ある?!」 と、ひたすら思いつく限りの赤ちゃんの要求を満たそうとあたふた...

【第4回】実際価値と知覚価値

update:2018/01/18 前回の記事では、エージェントに登録する際にはできるだけ好条件を初回登録時に引き出した方がよいと書きました。登録時のレートはとても大事で、収入面で通訳者のキャリアを左右するからです。ただ、この点についてはピンとこない読者もいると思いますので、具体的に説明します……といっても具体的に書きすぎたら指定の文字数に収まらないので、真面目に勉強したい人は行動経済学の...

【第4回】通訳者・関根マイクの業界サバイバル・ガイド「実際価値と知覚価値」

(執筆・関根マイク) 前回の記事では、エージェントに登録する際にはできるだけ好条件を初回登録時に引き出した方がよいと書きました。登録時のレートはとても大事で、収入面で通訳者のキャリアを左右するからです。ただ、この点についてはピンとこない読者もいると思いますので、具体的に説明します……といっても具体的に書きすぎたら指定の文字数に収まらないので、真面目に勉強したい人は行動経済学の入門書を...

【第1回】欧州通勉事情「ヨーロッパでの通訳勉強~はじめの一歩」

皆さんこんにちは。坂井裕美(ひろみ)と申します。イギリスのロンドンを中心にフリーランスの英日会議通訳者として活動しております。日本国内の通訳者さんの中にもヨーロッパの大学院で通訳の勉強をすることに興味を持っている方が多いとJACI本部から伺い、この度ロンドンの通訳仲間である平松里英さんと交代でこの連載を担当させて頂くことになりました。さまざまな項目のなかで、「通訳の訓練に役に立っているが、日本の通...

保護中: 【第2回】聖書に学ぶ英語表現と精神世界「切磋琢磨」

【会員限定コンテンツ】 皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、「聖書に学ぶ英語表現と精神世界」シリーズ第2回は、私たち通訳者の2018年の抱負も含め、「切磋琢磨」という表現について見ていきたいと思います。 この「切磋琢磨」ですが、今月13日に開催されるJACI通訳ワークショップなどで、「通訳者同士が切磋琢磨しあいつつ、通訳技術の向上を図る良い機会」...

保護中: 【第2回】放送通訳の世界「放送通訳業務の流れ」

【会員限定コンテンツ】 「放送通訳の世界」へようこそ!第2回は「放送通訳業務の流れ」です。例として私が携わっているCNNシフトのとある一日をご紹介しましょう。 2018年1月8日月曜祝日。私が入ったのは午前7時から10時のシフトでした。放送通訳者はあらかじめ人材派遣会社(エージェント)に登録し、トライアル試験を受けてからデビューをします。私がCNNに携わるようになったのは2004年です...

【第30回】現役通訳者のリレー・コラム「通訳学校を使いこなす・後編」

5)知的好奇心を満たせる 改めて考えてみると、通訳が必要になるのはその人の人格識見が優れているから、またその経験が貴重であるから、言葉が違っても通訳という手間をかけても聞きたい、という場合が殆どであると思います。 そういう、優れた人々の見識に、しかも最先端のものにオリジナル言語で接し、他言語に訳すために深く学ぶ。非常に知的好奇心を刺激される活動だと思います。 また、受講生にも専門知識...

【第30回】現役通訳者のリレー・コラム「通訳学校を使いこなす・中編」

2)通訳を行う上で必要な基礎訓練ができる 世間でよくある誤解の一つが、「英語(あるいは他の語学)ができれば通訳はできる」というもの。通訳翻訳能力を伸ばすためには、究極的には、外国語力と日本語力を磨く以外にないというのは私も同感です。しかし、「外国語を聞いて/読んで分かる」ということと、「それを他の言語で表現できる」ことには大きな懸隔があり、その差を埋めるための様々な作業、そして訓練が必要になりま...

【第30回】現役通訳者のリレー・コラム「通訳学校を使いこなす・前編」

今年から「通訳訓練を始めてみたい」という方も多いでしょう。本記事では、そう思った時に多くの人の脳裏に浮かぶであろう「通訳学校」について、1)概要、2)得られるベネフィット、3)活用術などについて解説していきます。 「通訳学校」とは何か 最近、日本でも、通訳技術を学べる大学・大学院が増えてきました。しかし、これまでのところ、通訳者養成の主な担い手になっているのは民間の通訳者養成機関、いわゆる「通...

保護中: 【第7回】製薬業界の通訳「製薬の事業開発の通訳」

【会員限定コンテンツ】 製薬会社は、自社で薬剤を開発するのみならず、開発した薬剤を他社に導出(ライセンスアウト;out-licensing)・売却(divestiture)したり、パートナーシップ(alliance)を組んで一緒に販売活動を行ったりすることがあります。一方で、他社が開発した薬剤を自社に導入(ライセンスイン;in-licensing)・買収(acquisition)し、自社の製...

【第11回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「昔から読書が嫌いなんです。どうしても本を読まなければなりませんか。」

答え 「はじめての通訳」―初心者―としては読書の優先度は確かに低いです。ただ、今後通訳の力を伸ばしていくためには必要です。 なぜこのような質問が? 授業中にある受講生を指名して訳出してもらったときのこと。言いたいことはなんとなくわかるものの、あまりにもまとまりのない日本語でかつ表現力、語彙力にも乏しい、といったことが何回も続いたため「本を読んでいますか?」と聞いたところ、タイトルのようなこと...